三種のカマスの食べ比べ
夏から秋へ 移り変わりの季節🍃
まだまだ海水温が高く、夏枯れを引きずってはいますが、少しずつ魚種も増え、春に生まれた魚たちも大きく成長してきました!
その中でも日に日に存在感を増してきた本カマス(アカカマス)
※小田原では【ネーラ】と呼ばれています
春と秋に旬を迎えます。春は初夏の産卵期に向けて脂を蓄え太りますが、秋は産卵と関係なく太るので、卵に栄養がとられる事なく身にたっぷりと栄養が行き渡り一年の中で最も美味しくなるんです\(^o^)/
小田原の定置網、まだまだ水揚げ量では水カマス(ヤマトカマス)の方が多いです。8月下旬から初秋にまとまってとれるので、しばらくは二種のカマスが市場をにぎわしてくれそうです🎶
今日は伊豆方面の網代定置網から
1.2トンの本ガマス(アカカマス)の水揚げがありました *\(^o^)/*
市場職員さんたちがサイズごとに仕分ける中、数千本の本カマスの中に混じるわずか数本の別種のカマスも見逃しません!
脇によけてあった日陰のカマスを見つけた私は念願の三種のカマスの食べ比べに成功しました
\\\\٩( ‘ω’ )و ////
上から
◎本カマス(アカカマス)→魚屋やスーパーで見かける一般的なカマス
◎水カマス(ヤマトカマス)→鮮魚としても売られるが、干ものなどに加工されることが多い
◎イブリカマス→沼津の定置網ではお馴染みらしい駿河湾以南の南方系のカマス。2005年に新種として発表されたものらしく。小田原ではとっても珍しいらしいのです。
たまたまサイズが揃ってますが、
本カマスは中サイズ
水カマスは大サイズ
イブリカマスは小サイズ
…かな?
半身をお刺身、半身をフライにしました!
さすが本カマス、脂が乗っていて身が飴色です♬
食べるとネットリとしていて、噛みしめるほどに、甘みと旨みが出てきます。
水カマスとイブリカマスは見た目は似た感じ、水カマスの方が血合いが多めですね。
水っぽいので水カマスと呼ばれてるのですが、なかなか無いような大きいサイズの水カマス、本カマスに比べると淡白で物足りないですが、さすが朝どれ。クセがなくて美味しいです。
そして本命♡イブリカマス、お初です
ワクワクしながら口に入れると…
ん?
…噛みしめるほどに出てくる個性(これがドロくさい味ってやつなのか??)
最後に口の中に残る謎のスジ…
不味いのかと聞かれると、不味くはないけど…
好きかと聞かれると、好きではない…
それに魚の個性は日増しに強くなるはず
気を取り直し、カマスフライの試食♬
朝どれのカマスなので、フワッフワッでジューシー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
魚臭さもなく、水カマスのフライも本カマスに引けを取らない美味しさっ
何もかけずにシンプルにいただきたい
(●´ω`●)〜♫
そして本命♡イブリカマスのフライ
んんん?
ひと口噛んだ瞬間に感じるイブリカマス臭…
お刺身の時には感じなかった個性的な香りが衣に包まれて一気に放出
う〜ん…
そして火を通すことによって硬くなった皮も気になります…
ここは…ソースとスダチの出番です!
結果として
イブリカマスに馴染みのある沼津では、本カマスや水カマスよりも不味いことから【鬼カマス】なんて呼ばれちゃってるらしいのですが
刺身にはワサビ醤油を、フライにはソースをたっぷりつければなんでも美味しい!って事!
ありがとう、イブリカマス!
さようなら、イブリカマス!
補足
今回、同じ網でとれた朝どれの三種類のカマスを食べ比べられる機会を得られとても勉強になりました!
同じ条件で同時に食べないとなかなか分からなかった。
魚は鮮度が落ちるほどに、それぞれの個性が強く出てきます。
最初から強烈なクセが前面に出てきた珍魚のイブリカマス
水分が多いため鮮度落ちの早い水カマス
本カマスはさすが、水カマスの10倍以上の値段が付くだけのことがあって、何の料理にしても美味しいし、身の持ちも良い。
年々、漁獲量が減ってきているので、貴重な魚をそれぞれの個性に合わせて美味しく食べていきましょう(^з^)-☆
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